「この子たちの夏」から「ねがい」へ

命の尊さを伝える朗読劇を上演している「とまとの会」です

10年以上、ありがとうございます

「我が子たちに命の大切さを伝えたい」

それが「この子たちの夏」との出会いでした。
「とまとの会」は都立高校卒業生の保護者のグループです。
当時高校生だった息子や娘も30歳を過ぎました。
我が子たちが通う高校が平和教育に取り組んでいたことが私達の出発点でした。

「親である私達も改めて平和について考えよう」
そして一人の人間として生徒たちに何かを伝えることはできないかと思ったのです。

メンバーの中に「この子たちの夏」を知っている人がいて
私達も挑戦してみようかということになりました。
こうして、朗読劇「この子たちの夏」が文化祭で上演されました。
(1997年、1998年)

卒業してからもPTA役員のOBとしての親交はつづき、
たびたび「この子たちの夏」の上演のことが話題にのぼっていました。
そして、ついに2003年に自主公演をと皆の気持ちが固まりました。

会の名前は台本の中にあった小学生の詩から取りました。
その詩の中の「とまと」が印象的だったので
「とまと」を入れようと意見が一致し、
「とまとの会」になりました。

※詩はこちらからごらんいただけます。

左の麦わら帽子の女の子は「とまとの会」のイメージキャラクターです。
文化祭での初演当時、在校生だった生徒のお姉さんが描いてくれました。
それからずっと「とまとの会」のみんなに愛され大切にされています。

「とまとの会」育ての親

スタート時から2006年の公演まで
指導をしてくださった演出家の吉岡先生。
(写真の右端が吉岡先生です。メンバーのご近所にお住まいだったことから指導してくださいました)

「プロの女優さんにはないものがあるよ」
「君たちは、本当のおかあさんだからね」

そうおっしゃって
未経験、全くの素人のメンバーを励ましてくださいました。

上手に読む人は世の中にたくさんいるけれど
あの時の母の気持ちを心をこめて 読むこと

それだけを思って今年も読みます。

先生は2007年3月にお亡くなりになりましたが、 先生が残してくださったアドバイスを思い浮かべながら 練習に励むメンバーです。

演出をお願いせず、メンバーだけで乗りきった年もありましたが
今年の公演は助言をしてくださる方に恵まれ、
一段と練習にも精が出ます。

自主公演から数えても10年経ちましたが、この間多くの人にご協力いただきました。
そのおかげで現在も活動を続けていられることに感謝している「とまとの会」のメンバーです
(2013年7月30日 ぷちとまと記)